「ただいま。」
 お母さんが帰ってきた。

「外にいたら、ピアノ聴こえてきたよ。
 すごく幸せな感じでよかった。」
2人で笑った。

「あっ、じゃあ、俺帰ります。」
「楽都くん、良かったら、夜ご飯食べて行ってよ。」
「いいんですか?」
「ぜひ。いつも1人か2人だから、1人増えると気分変わるし。」
「ありがとうございます。」

3人で、他愛いもない会話をしながら、夜ごはんを食べた。

「本当に、ありがとうございました。」
「また、いつでも来てね。
 私は、あまりいないかもしれないけど。」
「ありがとうございます。」
楽都くんは帰って行った。