…気づいてはいけない感情に気づいてしまった。

 一難去って、また一難??

 どうしよう、私は護のことが好…き…??

 そんなバカなことって……

 ああ、もうっ! 護がおかしなことばっかり言うから、いけないんだ!!

 護は大切な幼なじみなのに…。

 想いが通じないとかならいい。あっ、もちろんそれも悲しいんだけど…。

 でもそれより、護が海外に引っ越さないといけなくなったりでもして、会えなくなっちゃったら、どうしたらいいのっ!?

 そんなの耐えられる気がしないよ。

 私には、将来に向けての決意なんて、そんな大そうなものなんて、これっぽっちもないのだ。

 あるのはただ、家族や近所の幼なじみとの、仲よしで愉快なこの暮らしが、ずーっと続いてほしいっていう願いだけ。