幼なじみとの恋は呪いに背中を押されて動きだす

 オレは、玲奈が休日になるとオレの部屋にやってくるだけで、とりあえず満足していた。

 自分よりどう考えても子どもっぽい玲奈が、ハシャいで一生懸命しゃべるのが、かわいかった。

 玲奈が恋愛できるのはもう少し先だろうから、それまで気長に待つ。そのつもりだった。

 だから、最初のアレは軽い予告ぐらいなもんだった。

 あのときから真剣に伝えておけば、玲奈が村田と約束することはなかっただろうか??

 アレ、というのは、玲奈と玲奈の家族にかけられているという呪いの話を聞いて、『もうオレにしておけば?』と言ったことだ。

 玲奈には申し訳ないが、呪いのことを信じたわけではなかった。

 ただ、『あこがれの先輩のことはそのまんまでいいから、そのうちオレと付き合ってくれたらいいなー』ぐらいの気持ちで言ってみた。