…イメチェンの理由は分からないものの、護は『玲奈のタイプに寄せてみた』と明言していた。

 うわー、顔が赤くなってしまう! 護ったら、突然、何だったの!? 今まで通り、幼なじみでいいじゃない…

 あれ? そう言えば、『事情が変わった』とも言っていた気がする。

 昨日はテンパってて、聞き流してしまったけれど、事情って何だろう??

 恭子に話して、いっしょに考えてもらおうか…でも、それは護に悪い気もする。

 そのとき、恭子が思いついたように言った。

「あれだ、村田君の登場で焦ったんじゃない?」

 村田君? 誰それ……はっ! 今まですっかり忘れてた。

 それなら、事情って、村田君のこと?? あっ、でも…

「ううん、ひいおじいちゃんのことがあったから、結局、護には何も話せてないの」

「でも、村田君と佐藤君、同じクラスなんでしょ? 村田君の方から何か聞いたのかもね」

「そっか…そうかも」

 そう答えながら、なぜだか私はモヤモヤしてきた。

 もしそうなら、すごくイヤ…

 私から護に、『村田君のこと自慢しよう』って思ってたくせに、村田君の方からは護に何も話してほしくない。

 自分勝手な感情に戸惑った。