「うちのクラスまで大騒ぎだったよ。わざわざ2組まで見に行ってた」

「あー、確かに今日は騒がしい気がしたなー。でも、4日振りの学校だから、そう感じるだけだと思ってた」

 そこで護がイタズラっぽく笑う。

「で、玲奈も見に来てくれた?」

「まさかっ! 私は行ってないよ。わざわざ護を見に行くなんて、おかしいでしょ?」

「それもそっか…でも、これ、どうよ?」

 護は、短くなった自分の前髪をつまんだ。

 ギクッ!! 実は、カッコよ過ぎて、さっきから隣を見ることができないでいた。私の心臓はドキドキしっぱなしだ。

 不覚にも、護にトキめいてしまっているだなんて、絶対に護にバレたくない。

 落ち着け…落ち着け…。

 ゆっくり静かに息を吐いた。