私の作文を単体で読んでもらえるなら、何の問題もなかったはずだし、こんなウワサになることもなかったと思う。

 あの作文を書いたのは、護のことをほんのり好きなのに気づいた程度で、呪いのことを気にしていたときだ。

 だから、これからもずっと、これまで通りの仲いい幼なじみでいたいって、そう思って書いただけなのに…。

 それなのに、みんな、護の作文を読んだ後で、その対の作文みたいに、私のを読むから、私の意図とは違った風に読めてしまう。

 しかも、あれから護の彼女になったから、あながち、みんなのカン違いでもなくなってしまった。シャクメイできなくて苦しい。

 でも、『私は本当に、こんなところでノロケるつもりなんて、これっぽっちもなかったんです!!』って、声を大にして言いたい…。