美しい庭も屋敷もゴーストハウスのように荒れ始めているが、それを気にしている余裕はない。
「危ない!」
背後から団員を襲おうとしている妖数体に、イヅナは球を投げる。中から現れた網や縄が次々と妖を拘束していった。
拘束しきれなかった妖は、核を見つけて倒すしかない。イヅナはゴーレムと対峙し、ゴーレムが振り下ろした腕を避け、核を探しながら薙刀で攻撃をしていく。だが、戦い始めて数分後、一瞬の隙にゴーレムに薙刀を奪われてしまう。
「あっ……」
顔を真っ青にしたイヅナの目の前にゴーレムの腕が迫ってくる。イヅナが目を閉じた刹那、「イヅナ!!」と二人の声が響いた。
ヴィンセントがイヅナの腰に自身の腕を回して引き寄せ、ギルベルトが地面を蹴って飛び上がり、ゴーレムの腕を斬り落とす。
「大丈夫?」
ヴィンセントに真剣な顔で覗き込まれ、イヅナは顔を赤くしながら頷く。普段は決して考えたことはなかったが、まるで王子様のように見えてしまった。二人が来なければ、イヅナの体はゴーレムの腕によって潰されていただろう。
「危ない!」
背後から団員を襲おうとしている妖数体に、イヅナは球を投げる。中から現れた網や縄が次々と妖を拘束していった。
拘束しきれなかった妖は、核を見つけて倒すしかない。イヅナはゴーレムと対峙し、ゴーレムが振り下ろした腕を避け、核を探しながら薙刀で攻撃をしていく。だが、戦い始めて数分後、一瞬の隙にゴーレムに薙刀を奪われてしまう。
「あっ……」
顔を真っ青にしたイヅナの目の前にゴーレムの腕が迫ってくる。イヅナが目を閉じた刹那、「イヅナ!!」と二人の声が響いた。
ヴィンセントがイヅナの腰に自身の腕を回して引き寄せ、ギルベルトが地面を蹴って飛び上がり、ゴーレムの腕を斬り落とす。
「大丈夫?」
ヴィンセントに真剣な顔で覗き込まれ、イヅナは顔を赤くしながら頷く。普段は決して考えたことはなかったが、まるで王子様のように見えてしまった。二人が来なければ、イヅナの体はゴーレムの腕によって潰されていただろう。

