大家さんに紹介されてきた皆川総合病院。
確かに大きくて、とても個人の病院とは思えない規模。
15階建ての病院には24時間稼働する救命センターがあり、救急車もひっきりなしにやってきている。
「こちらの病院は初めてですか?」
「はい」
「では問診と診療申込書を記入して保険証と一緒に受付へお持ちください」
受付で渡された書類。
この問診を書かないことには受付もできないんだろうけれど、敬也を抱いたままでは身動きができない。
困ったな。
その時、
「赤ちゃん、抱っこしていましょうか?」
ふいに横の席から声がかかった。
「え?」
「抱っこしたままでは書けないでしょ?」
確かにそうなんだけれど・・・
声をかけてくれた女性の手には包帯がぐるぐる巻きになっていて、いかにもケガをしましたって感じ。
「おケガは、大丈夫ですか?」
「大丈夫、血は止まっているから」
「でも・・・」
ケガしている人に子守なんて申し訳ない。
「いいのいいの」
ほら平気でしょと腕を振って見せてから、女性は敬也を抱っこしてくれた。
確かに大きくて、とても個人の病院とは思えない規模。
15階建ての病院には24時間稼働する救命センターがあり、救急車もひっきりなしにやってきている。
「こちらの病院は初めてですか?」
「はい」
「では問診と診療申込書を記入して保険証と一緒に受付へお持ちください」
受付で渡された書類。
この問診を書かないことには受付もできないんだろうけれど、敬也を抱いたままでは身動きができない。
困ったな。
その時、
「赤ちゃん、抱っこしていましょうか?」
ふいに横の席から声がかかった。
「え?」
「抱っこしたままでは書けないでしょ?」
確かにそうなんだけれど・・・
声をかけてくれた女性の手には包帯がぐるぐる巻きになっていて、いかにもケガをしましたって感じ。
「おケガは、大丈夫ですか?」
「大丈夫、血は止まっているから」
「でも・・・」
ケガしている人に子守なんて申し訳ない。
「いいのいいの」
ほら平気でしょと腕を振って見せてから、女性は敬也を抱っこしてくれた。



