「自分が犠牲になってでも環さんを守ろうとしたんでしょ?」
「それは・・・」
「その方のことが好きだったからでしょ?」
まるで挑んでくるような視線を向ける真理愛に一瞬怯みそうになった。
「違う、そうじゃないよ。俺と環は戦友だ」
「戦友?」
「ああ。俺も環もよく似た人間でね、金持ちでもないし、医者の家の出身でもないし、だからと言って国立の医学部に行けるだけの秀才でもない。ただ医者になりたいって思いだけでここまで来た者同士。それって結構大変なことなんだよ」
金があれば私学の医学部に行けばいいし、頭が良ければ金のかからない国立の医学部に行けばいい。しかし、俺達には頼る親も金もなかった。
だからこそ必死に働いて人一倍努力したし、同じように両親を亡くした環が一生懸命頑張る姿に触発されていた。
「ともに苦労をした仲間ってこと?」
「そうだな。男とか女とか関係なくいい友人。同志だ」
高城先生に守られて生きる真理愛にはわからないだろう。
それに、金の苦労なんてしないに越したことはない。
「環さんは敬にとって特別なのね」
「そうだな。だからおじさんに頭を下げて『環を守ってください』と頼んだ。そのためならどんなことでもしますってね」
別に驚かすつもりではなかったが、真理愛は表情を曇らせて視線を外した。
「それは・・・」
「その方のことが好きだったからでしょ?」
まるで挑んでくるような視線を向ける真理愛に一瞬怯みそうになった。
「違う、そうじゃないよ。俺と環は戦友だ」
「戦友?」
「ああ。俺も環もよく似た人間でね、金持ちでもないし、医者の家の出身でもないし、だからと言って国立の医学部に行けるだけの秀才でもない。ただ医者になりたいって思いだけでここまで来た者同士。それって結構大変なことなんだよ」
金があれば私学の医学部に行けばいいし、頭が良ければ金のかからない国立の医学部に行けばいい。しかし、俺達には頼る親も金もなかった。
だからこそ必死に働いて人一倍努力したし、同じように両親を亡くした環が一生懸命頑張る姿に触発されていた。
「ともに苦労をした仲間ってこと?」
「そうだな。男とか女とか関係なくいい友人。同志だ」
高城先生に守られて生きる真理愛にはわからないだろう。
それに、金の苦労なんてしないに越したことはない。
「環さんは敬にとって特別なのね」
「そうだな。だからおじさんに頭を下げて『環を守ってください』と頼んだ。そのためならどんなことでもしますってね」
別に驚かすつもりではなかったが、真理愛は表情を曇らせて視線を外した。



