それから、何度か会いに来てくれた。

3月になり、裕太に会った。
私の自宅アパートで、夜ご飯を食べたあと、
「これ、受け取って欲しい。」
婚約指輪を渡された。
「本当に?」
「俺と結婚して下さい。」
「はい。」
今日は、ちょうど10年前、約束を交わした日だった。
 涙がでた。

 そして、さらに1年後、私は仕事やめ、裕太と結婚し、裕太の住んでる街で、裕太と一緒に暮らし始めた。