「ごめんなさい。
 隠してたことがあります。
 私は、今、昼は事務、夜と土日はデリヘルで働いています。」
「そうなんだぁ。なんで?」
「私、バツイチなんです。
 元夫が借金を作って逃げました。
 今も行方不明で、私が保証人になってるらしく返済しないといけない状況で、事務だけの仕事では、返済は難しいので、デリヘルをやってます。」

「・・・」
翔太くんは、何も言わなかった。

「引くよね。だから、付き合いませんでした。こんな女でごめんなさい。」