その後も、久我山くんについて色々と聞かれたが、なんとかごまかし通すことができた。
「アタシ、久我山くんとはまだほとんど話してないんだよね。
でも、深月の話聞いてたら、ちゃんと深月を任せられそうな人だってわかって安心したよ」
「うん。久我山くんと陽菜も、きっと仲良くできると思うよ」
「じゃ、また今度、3人でゆっくり話そうよ。
親友として、きっちり面談してあげる」
「親友っていうか、まるで保護者だね」
「『アタシの可愛い深月を、お前なんかにはやらん!』みたいな?」
そんな風に盛り上がっていたのだが、陽菜はふっと真面目な顔になると、ほぉ、と長いため息を漏らした。
「陽菜?」
「……深月、元気そうでよかった」
「え?」
「実は、一番心配してたのは、宝城先輩たちのことだったんだよね。
変な噂聞いちゃったから。
嫌がらせとかされてないかな、って」
宝城先輩?
確かに、昨日は先輩たちと優星くんのやりとりを邪魔してしまったから、良く思われてはないだろうけど……。
「……噂って?」
不安になりながら小首を傾げると、陽菜は、言いづらそうにゆっくり口を開いた。
「……これ、言おうか迷ってたんだけど。
宝城先輩たち、深月のこと、探ってるみたい」
「探ってる?」
「部活仲間から聞いたんだけど、宝城先輩とその友達……ていうか取り巻きたち、2年の色んな子に深月のこと聞き回ってるらしいよ」
「え……」
私はびっくりして、言葉を継げなくなった。
言いようのない不安が襲ってくる。
聞き回ってるって、何を?
「アタシ、久我山くんとはまだほとんど話してないんだよね。
でも、深月の話聞いてたら、ちゃんと深月を任せられそうな人だってわかって安心したよ」
「うん。久我山くんと陽菜も、きっと仲良くできると思うよ」
「じゃ、また今度、3人でゆっくり話そうよ。
親友として、きっちり面談してあげる」
「親友っていうか、まるで保護者だね」
「『アタシの可愛い深月を、お前なんかにはやらん!』みたいな?」
そんな風に盛り上がっていたのだが、陽菜はふっと真面目な顔になると、ほぉ、と長いため息を漏らした。
「陽菜?」
「……深月、元気そうでよかった」
「え?」
「実は、一番心配してたのは、宝城先輩たちのことだったんだよね。
変な噂聞いちゃったから。
嫌がらせとかされてないかな、って」
宝城先輩?
確かに、昨日は先輩たちと優星くんのやりとりを邪魔してしまったから、良く思われてはないだろうけど……。
「……噂って?」
不安になりながら小首を傾げると、陽菜は、言いづらそうにゆっくり口を開いた。
「……これ、言おうか迷ってたんだけど。
宝城先輩たち、深月のこと、探ってるみたい」
「探ってる?」
「部活仲間から聞いたんだけど、宝城先輩とその友達……ていうか取り巻きたち、2年の色んな子に深月のこと聞き回ってるらしいよ」
「え……」
私はびっくりして、言葉を継げなくなった。
言いようのない不安が襲ってくる。
聞き回ってるって、何を?

