「へーぇ……」
私の言葉に、陽菜は顔をにやつかせた。
「なんだ、ちゃんと好きなんだ。
心配して損しちゃった」
「心配?」
「宝城先輩から久我山くんを守るために、『付き合ってる』なんて嘘ついたんじゃないかって。
ほら、深月、やるときは割と突拍子もないことやるから。
転校して間もない久我山くんが捕まってるのを、見るに見かねて行動しちゃったんじゃないかってね」
す……鋭い。
流石、一年の時からの親友は違う。
陽菜の名推理にどきりとしつつも、私は笑顔で否定した。
「久我山くんがただのクラスメイトだったら、流石にあんな大胆な行動できなかったよ。
宝城先輩相手なら、なおさら」
「そうだよねー……。
……うん、わかった! 疑ってごめんっ!」
陽菜はパンっ、と勢いよく両手を合わせて、頭を下げた。
「それと、遅くなっちゃったけど。初彼氏おめでとう!」
頭を上げると、今度はにっこり笑って、大袈裟に拍手した。
「色々言っちゃったけどさぁ、あの草食系女子の深月に彼氏ができたのは、本当に嬉しいよ!
あ〜、アタシも早くイケメンの彼氏作って、深月とたくさん恋バナしたいっ!」
「……ありがと、陽菜」
陽菜の明るさに、私の罪悪感が、少しだけ軽くなる。
私が陽菜に秘密を知られたくないのは。
何よりも、嫌われるのが怖いからなんだ。
私の言葉に、陽菜は顔をにやつかせた。
「なんだ、ちゃんと好きなんだ。
心配して損しちゃった」
「心配?」
「宝城先輩から久我山くんを守るために、『付き合ってる』なんて嘘ついたんじゃないかって。
ほら、深月、やるときは割と突拍子もないことやるから。
転校して間もない久我山くんが捕まってるのを、見るに見かねて行動しちゃったんじゃないかってね」
す……鋭い。
流石、一年の時からの親友は違う。
陽菜の名推理にどきりとしつつも、私は笑顔で否定した。
「久我山くんがただのクラスメイトだったら、流石にあんな大胆な行動できなかったよ。
宝城先輩相手なら、なおさら」
「そうだよねー……。
……うん、わかった! 疑ってごめんっ!」
陽菜はパンっ、と勢いよく両手を合わせて、頭を下げた。
「それと、遅くなっちゃったけど。初彼氏おめでとう!」
頭を上げると、今度はにっこり笑って、大袈裟に拍手した。
「色々言っちゃったけどさぁ、あの草食系女子の深月に彼氏ができたのは、本当に嬉しいよ!
あ〜、アタシも早くイケメンの彼氏作って、深月とたくさん恋バナしたいっ!」
「……ありがと、陽菜」
陽菜の明るさに、私の罪悪感が、少しだけ軽くなる。
私が陽菜に秘密を知られたくないのは。
何よりも、嫌われるのが怖いからなんだ。

