陽菜と私の出会いは、高校の入学式まで遡る。
登校一日目、ピカピカの新入生だった私は、学校の門をくぐり、クラス掲示がされている玄関口へと向かう途中、3年の先輩たちに声をかけられた。
「ねぇねぇ、キミ1年だよね?」
「入学式までまだ時間あるし、俺らと話さない?」
2人組のその先輩たちは、片方は髪を金寄りの明るい茶髪に染めていて、もう一人の方は左側だけ伸ばしたアシンメトリーな髪型をしていた。
一言で言うと、とても遊んでそうな人達だった。
「入学式張っといてよかったわ〜。
早速こんな可愛い子捕まえられるなんて、めっちゃラッキーじゃね?」
「俺らの仲間も紹介するからさあ。
先輩として、タメになる話が聞けると思うよ?」
「いえ、そういうのはちょっと……」
私が対応に困っていると、先輩たちは私の肩を押して、無理やり連れて行こうとする。
「困ります。今から入学式だし……」
「だーから、それまで付き合ってくれるだけでいいって!」
「別に取って食ったりしないって!」
一応先輩相手だし、強く断ることができない。
私がおろおろしていると、背後からぽん、と肩を叩かれた。
「あー、もう! こんなところにいた!」
振り返るとそこには、茶色の髪を低めの位置で二つ結びにした、気の強そうな顔立ちの女の子がいた。
登校一日目、ピカピカの新入生だった私は、学校の門をくぐり、クラス掲示がされている玄関口へと向かう途中、3年の先輩たちに声をかけられた。
「ねぇねぇ、キミ1年だよね?」
「入学式までまだ時間あるし、俺らと話さない?」
2人組のその先輩たちは、片方は髪を金寄りの明るい茶髪に染めていて、もう一人の方は左側だけ伸ばしたアシンメトリーな髪型をしていた。
一言で言うと、とても遊んでそうな人達だった。
「入学式張っといてよかったわ〜。
早速こんな可愛い子捕まえられるなんて、めっちゃラッキーじゃね?」
「俺らの仲間も紹介するからさあ。
先輩として、タメになる話が聞けると思うよ?」
「いえ、そういうのはちょっと……」
私が対応に困っていると、先輩たちは私の肩を押して、無理やり連れて行こうとする。
「困ります。今から入学式だし……」
「だーから、それまで付き合ってくれるだけでいいって!」
「別に取って食ったりしないって!」
一応先輩相手だし、強く断ることができない。
私がおろおろしていると、背後からぽん、と肩を叩かれた。
「あー、もう! こんなところにいた!」
振り返るとそこには、茶色の髪を低めの位置で二つ結びにした、気の強そうな顔立ちの女の子がいた。

