「いやいや、頭上げて!
確かにびっくりしたけど、そういう理由ならしょうがないね」
私だって、ネットにまつわるトラブルはニュースなどでよく知ってるから、真昼ちゃんたちのお母さんが心配したのもよくわかる。
久我山くんはほっとした表情をすると、脇に置いた鞄を手に立ち上がった。
「許してくれてよかった。じゃ、俺は帰るから」
「え?」
「俺がいない方が、2人とも話しやすいだろ?
真昼の相手がおかしな奴じゃないってわかった以上、俺が付き添う意味もないし」
確かに、真昼ちゃんと2人の方が、オタクトークはしやすいけれど……。
「えー! ダメだよ!
光峰さん、お兄ちゃんのクラスメイトなんでしょ?
転校したばっかりで頼れる人も少ないんだから、これを機に仲良くしておかないと!」
意外と計算高いことを言う真昼ちゃんに、久我山くんは困った顔をする。
「いや、でも、光峰さんが迷惑だろ?
せっかくの休みに、お前と会えるの楽しみにしてただろうに……」
「ううん、私は大丈夫だよ!
私も、昨日は早退しちゃって話せなかったから、久我山くんのこともっと知りたいし!
あ……、変な意味じゃなくてね!
クラスの委員長として!」
そう。
久我山くん転校初日には失態を犯してしまった私だが、実は我がクラスの学級委員長なのだ。
とはいっても、1年の時にも委員長だったから成り行きでやってるだけで、別に特別人気者だったりリーダーシップがあるわけでもないんだけど。
1年の時も、誰もやる人が居なかったから先生に頼まれたってだけ。
クラスメイトは部活に入りたいって子ばかりだったから、入部予定がない私以外に適任がいなかったってだけだ。
ともあれ、一応学級委員長としては、転校生のケアをする義務がある。
確かにびっくりしたけど、そういう理由ならしょうがないね」
私だって、ネットにまつわるトラブルはニュースなどでよく知ってるから、真昼ちゃんたちのお母さんが心配したのもよくわかる。
久我山くんはほっとした表情をすると、脇に置いた鞄を手に立ち上がった。
「許してくれてよかった。じゃ、俺は帰るから」
「え?」
「俺がいない方が、2人とも話しやすいだろ?
真昼の相手がおかしな奴じゃないってわかった以上、俺が付き添う意味もないし」
確かに、真昼ちゃんと2人の方が、オタクトークはしやすいけれど……。
「えー! ダメだよ!
光峰さん、お兄ちゃんのクラスメイトなんでしょ?
転校したばっかりで頼れる人も少ないんだから、これを機に仲良くしておかないと!」
意外と計算高いことを言う真昼ちゃんに、久我山くんは困った顔をする。
「いや、でも、光峰さんが迷惑だろ?
せっかくの休みに、お前と会えるの楽しみにしてただろうに……」
「ううん、私は大丈夫だよ!
私も、昨日は早退しちゃって話せなかったから、久我山くんのこともっと知りたいし!
あ……、変な意味じゃなくてね!
クラスの委員長として!」
そう。
久我山くん転校初日には失態を犯してしまった私だが、実は我がクラスの学級委員長なのだ。
とはいっても、1年の時にも委員長だったから成り行きでやってるだけで、別に特別人気者だったりリーダーシップがあるわけでもないんだけど。
1年の時も、誰もやる人が居なかったから先生に頼まれたってだけ。
クラスメイトは部活に入りたいって子ばかりだったから、入部予定がない私以外に適任がいなかったってだけだ。
ともあれ、一応学級委員長としては、転校生のケアをする義務がある。

