私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。

「わ、可愛い!」

ゴンドラの内部には、天井、壁、床、いたるところに『エレアル』のミニキャラが描かれている。


「ね、写真撮っていい?」


優星くんに一言言ってから、ゴンドラ内を撮影する。


「すごい! 今日だけで、スマホの写真フォルダが『エレアル』だらけになっちゃった。
真昼ちゃんと行ったコラボカフェの写真もいっぱいあるし、後で別にフォルダ作ろ〜」

「……深月は、本当に『エレアル』が好きなんだね」

「え?」

「いや、馬鹿にしてるとかじゃないんだけどさ……。ただ、不思議で」


優星くんは、言葉を選んでいるようだった。


「どうして、そんな風に好きでいられるのかなって……『エレアル』や、キャラクターのことを」


優星くんは、本当に疑問に思っているようだった。


「何が、深月をそこまで夢中にさせるの?」