「とりあえず、保健室に連れて行こうぜ。」 「おんぶしろ、おんぶ。」 「なんかさぁ、こーして見ると早川ってホント、女みてえ。いい匂いするしさ。」 「ばかっ、こんなトキにふざけるなよ。」 「いや、まじ胸みたいなのが背中に当たってるんだけど。」 「いーから運べって。」 意識が遠い中、うっすらと聞こえてくる男子たちの声。 やばい… このままじゃ、バレちゃう… 「いゃ、ちょっと触ってみろよ。」 「なんか、間にはさまってるんじゃね?」 ………… あぁ、おしまいだ。 ごめん、裕。