「過保護なパパね。」
咲が自分のお腹に触れながら微笑む。

「過保護で結構。」
開き直る玲は毎日のように会社に咲を送り、帰りは迎えに行く。

咲が病院の日は必ず付き添っている。

咲のことは背を押そうと努力している玲。
でも、宿った命に対してはどうしても過保護になってしまう。

「生まれたらどうなっちゃうのよ。」
そう言って笑う咲に玲は微笑む。

「絶対に外には出さないな。」
「怖い怖い。」
そんな会話をしながら二人は微笑みあった。