お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~

朝、目が覚めると隣に玲がいなかった。
ベッドの上で体を起こす。

もしかして夢だったのだろうかと急に不安になって、咲は慌ててベッドから飛び降りた。
部屋の扉を開けようとすると、反対側から急に扉が開いた。

「うわっ!」
扉を開けて入ってきたのは玲だ。
「どうした?」
すっかり仕事用の服に着替えて、飛び出て来た咲を見ている。
咲はギュッと玲に抱き着いた。

「ちょっちょっ・・・」
玲は慌てて開いたままだった扉を閉める。
それでも咲は玲に抱き着いたまま離れない。
「どうした?不安になった?」
愛おしさにどうにかなりそうなほど、胸が熱くなりながら、玲が咲を抱きしめ返す。
「夢かと思った」
玲の胸に強く抱きつきすぎて、小さく聞こえる咲の声。