真岸はルームミラー越しに二人をみる。
早く一緒にがんばろうと手を組めばいいのに。

お互いを想いすぎて遠慮している。

もどかしい気持ちを抑えながら、真岸は再び前を見た。

何があってももう二人が離れることはきっとないだろう。
2人が選ぶ道にどう関わって、どう支えられるかを考えようと真岸は決めていた。



玲はまだ悩んでいる咲の手を握る。

玲の方を見つめる咲。

不安そうな表情が、玲をみると無邪気な微笑みに変わる。