お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~

笑顔の咲に、玲も笑顔で手を振る。

「行け。」
玲の言葉に咲は頷き、背中を向けて歩き出した。

この別れの方法は二人で約束していた別れの方法だ。


笑顔で、じゃあねって言って別れる。

後ろを振り向いた瞬間、涙が溢れそうになる咲。
でも唇をかみしめて、止まらずに歩く。

決して振り返らないと約束した。

大丈夫。幸せな時間がある。
もう、振り返らない。