お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~

「一緒にいられる時間はあとどのくらいなの?」
言葉にしていなかったことを言葉にする時、こんなにも胸が痛かったことはない。

「一週間。」
玲の言葉に、咲の瞳から一筋の涙が流れた。
「・・・そっか・・」
ぐっとこみ上げるものに、玲は逆らえず咲をありったけの力で抱きしめる。

「ごめんな・・・」
もう一度咲を置いて、いかなければいけない。
これは自分で選んでしまった運命だ。

「ごめん」
何度も何度も謝る玲に、咲は玲の胸の中で首を横に振る。

「大丈夫。私、今すっごく幸せ。大丈夫だよ?」
少し体を離した咲が玲の方を見て微笑む。