咲の体調を考えて、玲が家に帰ることを伝えると咲はベンチから少しの間立ち上がれなかった。
決して体調が悪いからじゃない。

この場所から離れればカウントダウンが始まってしまうように感じたからだ。



永遠の別れへの・・

次こそ離れたら二度と会えない・・・


そんな予感がして、前に進むことを、立ち上がることを恐れる咲。

そんな咲が自分の意志で立ち上がるのを玲は待つ。


本当は時が止まればいいと玲も願いながら・・・