お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~

玲の運転で向かった場所に咲は見おぼえがなかった。
車を停めて、玲が咲を支えながら玄関に向かうと勢いよく、扉が開いた。

そこから出て来たのは・・・
「・・・おばさん・・・」
咲は顔をくしゃくしゃにして泣き出す。

咲の体を勢いよく抱きしめたのは玲の母だった。

咲にとってはもう一人の母のような存在だ。

咲の父が作った規則で、咲にはもう何年も会えていなかった。

「こんなに痩せて・・・」
そう言って涙を流す玲の母。
久しぶりの玲の母に咲も涙が止まらない。

「風邪ひくから」
玲の言葉に玲の母は涙を拭いながら体を離す。