お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~

朝陽が二人を包みこむ頃、咲は目を覚ました。

「顔・・・洗いたい・・・」
「承知いたしました。」
玲は体を起こすとすぐに、咲が起き上がるのを支える。
慣れた動作で咲の足元に室内用の靴を置き、咲が足をおろすとしゃがんで咲の足に履かせる。

「立てないかも・・」
無理もない。咲はここ数日ずっと意識がなかったのだ。

「任せろ。」
玲ははじめから咲を歩かせる気などなかった。
玲は咲の体をすっと抱き上げて、洗面室に向かう。

洗面室には玲が用意していた椅子が設置されていた。
「これ、何?」
「いいから」
玲はその椅子に咲を座らせるとそっと椅子を倒す。