お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~

うまく力の入らない手に、ありったけの力を込めて、玲の背中に手をまわして抱きしめる。

ずっとずっと・・・待っていた。
ずっとずっと夢見ていた瞬間。

それは咲だけじゃなく、玲にとっても待ちに待った瞬間だった。

やっと抱きしめられる。
やっとこの胸に抱きしめられる。

「ただいま」
これ以上ないほどに二人は強く抱きしめあいながら、ささやきあう。
「おかえり」

時がたつのを忘れながら二人は抱きしめあった。