「…は、鼻水です…」 「いやいやいやいや!こんなさらっさらの鼻水とか、見たことないし!」 「…出るじゃん。花粉症のときとか…」 あたしのそんな言葉を聞いたツキトは、盛大に噴き出した。 「もー。アヤちゃんは相変わらず意地っ張りだなぁ。」 なんてまた、笑ってくれて。 「で?本当はどーしたの?」 訳を話すまで、解放してくれそうもなくて。 .