おにぎりを食べ終えるとまた、車を走らせ始めたツキトに、 「ねぇ、なんかいいね。友だちって。安心する。」 思っていることを、素直に話していた。 「そうだねー。でも、俺はずっとアヤちゃんと、友だちでいるつもりはないからね。」 覚悟しておいでー。 また、くすりと笑った。 それって、どういう意味だ…。 含みを持たせた言葉は、なんだか甘くってでも、本気にしちゃだめだ。 友だち、友だち…。 大丈夫。繰り返したりなんて、もうしない。 .