「あれ…、アヤちゃんどしたー?」 近い距離を保ったまま、ツキトがあたしを下からのぞき込もうとする。 「…やっ!ちょ、何でもないから、ちょっと見ないで!!」 思わず両手でツキトを押し戻した。 「はいはい。」 そんなあたしを、くすりと笑って、 「お食べー。」 ツキトが手渡してくれたのは、アルミホイルに包まれた、おにぎりだった。 .