新月Days




吸い込んだ息や、行き場を無くした言葉が胸につかえて、思わずせき込んだら、



「大丈夫?呑みすぎだよ。」



あたしの背中を当然のようにさすった。



お願い。お願いだから、優しくしないでよ…。



あたしじゃないのなら、優しくしないで…。



このまま、この想いを静かに葬らせて。



なのにあの日、あの人は、あたしの髪に静かに触れてただただ、頭を優しく撫で続けた。



だからあの日あたしは、勘違いをしてしまったのだ。



『頑張ればどうにかなるかもしれない』と。



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