「俺、綾ちゃんが好きだよ。サラサラの髪も、細い指先も、声も目も。もちろん、性格も。」 ローテーブルを挟んで、肘を膝について頬を支えながら、あたしを仰ぎ見たあの人。 既に酔っていたあたしは、このまま想いをぶちまけてしまおうと大きく息を吸い込んだ。 その瞬間、 「だから、綾ちゃんを恋人として見られれば幸せなのにね。なんで出来ないんだろ?」 ね?なんでだろうね。ビールの缶片手に、あたしに繰り返した。 .