新月Days




ぼーっとしていた。



ツキトの腕の中で。



今まで冷静に考えられなかったことが、頭の中で再生されていく。



まだまだ時間はかかっても、ゆっくり越えていくしかないんだろう。



あたしの気持ちは、どこへ行けばいいんだろう?


ずっとずっと、考えていた。



あの人だけに向かっていた気持ちは。



どこにも行き場所なんてなくて、



『痩せること』で満たしていた。



あの人にばったりどこかで会って、「心配だよ」言われたかった。



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