夜の公園。 吐く息は、白い。 ツキト… 小さく呟いたら、そのまま空に吸い込まれた。 ねぇ、お月さま。 この声を、ツキトに届かせて… 夜空を見上げれば、 「…うそ…」 ぽつぽつと頬に当たったのは、みぞれ混じりの雨。 これは、罰だ。 幸せで優しい恋にほだされて、努力をしなかったあたしへの…。 .