ソファーにぐったりもたれたら、ツキトの甘い香りがした。 あたしのセーターや髪にも、ツキトの香りが残っている。 不安だったのは、不安にさせていたのは、あたしの方だ。 なんてことをしてしまったんだろう。 ツキトが好きなのに。 これから先も、一緒に過ごしたいと願っていたのに。 あたしは自分の手で、ツキトを突き放してしまった。 謝ろう。今すぐに。 .