「…アヤちゃん。こっち、見て?」 目線をどこにおけばいいのかわからなくて、あっちへこっちへ、視線をさまよわせていたあたし。 目が合ったことを確認したツキトは、 「じゃあ、今度は、目を閉じようか?」 そう言ったツキトの目が、とても綺麗で目線を合わせたまま、思わず固まってしまった。 「…ぷっ。アヤちゃんは本当に可愛いなぁ。まぁ?俺は目を開けたままでも全然、構わないけど?」 一瞬、可笑しそうに笑ったツキトは、 「…じゃあ、キス、します…よ?」 .