ツキトを想いながら、ぼーっとしていたら携帯が鳴り出した。 この着信音は、『逢いたい逢いたい』と、幸せな恋を歌った最近のあたしのお気に入りで、ツキト専用の着信音だ。 …え、ツキト? 今しがた、『おやすみ』をしたばかりで、30分とたっていないのに。 「もしもし?ツキト?どうしたの?!」 何かあったのかと、心配で語尾が跳ね上がったあたしの声に、 「アヤちゃんこそ、慌てちゃってどうしたー?」 聞こえてきたのは、いつもの穏やかなツキトの声だ。 .