街の喧騒の中、抱きしめあった。 どこかで鳴ってる、クラクションや、子どもの泣き声。楽しげなお喋り。 そんな中で、確かめるようにツキトを抱いた。 ううん。抱いてくれているのは、ツキトの方だ…。 「これでも、どこかに行くと思う?」 あたしの頭に顎を乗せながら、問いかけたツキト。 ゆっくりと首を横に振れば、頭上で長いため息が聞こえた。 「…良かった。アヤちゃんこそ、どっかに行ったりしないでよ…?」 .