新月Days




それがどんなに哀しいことか、あの人は知らない。




何をしても、何が起こっても、あたしが離れていかないと思っていたんじゃないだろうか。



あたしはただ、都合がいい『友だち』だったんだろう。



甘い言葉を囁けば、あの子は離れていかないだろう――と…。














「アヤちゃんはー、今、何を考えているんでしょーか?」



左手を握って、簡易マイクを作ったツキトは、あたしに左手を向けた。



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