「…手を、離してはいただけませんか…?」 俯いたまま、囁いたあたしに、 「離さないよ。絶対に。離すわけないじゃん?」 それは一体、どういう意味ですか…?詳しくはまだ、聞けないけれど。 ジュースをすっかり飲み干したツキトは、「美味しかったねー」 あたしに微笑んで、「じゃあ行こう。」 あたしの手に握られていたカップを左手に持って、右手であたしの手を握った。 指と指を絡ませれば、ツキトの指のごつごつした感触が、指の間でくすぐったい。 .