夕食の準備をし、2人で食べた。

亮くんが思い出したように言った。
「あっ、そうだ。目つぶって。左手出して。」
「うん。」
 左手の薬指に指輪が入ってきた。
「え?」
目を開けた。ダイヤのついた指輪だった。

「キレイ。ありがとう。」
「これつけてれば、変な男は寄って来ないと思う。それに、結婚を前提に付き合って欲しい。」
「うそ。嬉しい。」
涙が出た。

「陽菜、一緒に住まない?」
「え?」
「休みが合わないから、もっと一緒にいたい。それに、1人暮らしは心配。」
「うん。嬉しい。」