とりあえず、美香をベッドの上に乗せた。

…相変わらず、はあはあと荒い呼吸を繰り返し、ぐったりとしていた。

「ちょっと待ってろよ。」

と返事が返ってこないのを分かりながら、そう呟きつつ、俺は保健室の冷蔵庫を探ると冷えピタを取り出した。

そして、おでこに貼った。

何か飲ませたほうが良いよな…

冷蔵庫をまた確認したが、水しかなかった。

風邪の時はスポーツドリンクを飲ませたほうが良いって聞いたな

そう思った俺は自販機まで走った。