ラヴシークレットルーム ~日詠医師の溺愛クリスマスイヴは・・・




腕を引かれるがまま連れてこられた場所。

壁には製薬会社の社名入りのカレンダー。
机の上には至るところにドッグイヤーされ、表紙も少し曲がっている救命救急マニュアル本。
ベッドにある枕の傍にはところどころヘコみのある目覚まし時計もひとつ。
そしてまっ白いシーツがかけられたシングルベッド。


『ここって、いきなり誰か入ってきたらどうする・・の?』

「上等だ。こんな昼間から研修医が仮眠室とかに入ってくるようなら、逆に説教ものだな。」


そう。ここは当直の医師が使う仮眠室。
それも研修医用。



『ナオフミさん、研修医の先生には厳しい・・・』

「伶菜にチョッカイ出してるヤツらにはお灸を据えておかないとな。丁度いい機会だ。」


チョッカイかどうかはわからないけれど
確かに研修医の先生に声をかけられたことは多かったような気がする

でも、さすがにまだ夕方前だから
仮眠をする研修医の先生はいないかも

だからいいかな?
このまま・・・


『見られちゃうとか、あり得ないけど・・・着たままなら、バレないかもね。あっ!!!!』

彼の“変”に自分も毒された私の余計な一言。


「嬉しいな。伶菜が積極的で。」

『だって生クリーム攻めとか、恥ずかしいもん。』


せめて刺激の強いことは回避したかったのに。


「誰がやらないって言った?」

『えっ?』


掴まれた腕を強く引かれ、雪崩れるようにふたりでベッドへ腰掛けた。
そして、頭の上に乗ったままだったマリアベールが彼の手でふわりと外された。


「今日の仕上げは生クリームだけど、まずは今、花嫁さんの熱くなった体をなんとかしてあげないといけないようだから。」

『そんなこと・・・』


彼は外したマリアベールをベッドの足元のほうに移動させながら、その反対の手で私の体を流れるようにベッドの上へダイブさせた。


「今じゃ、伶菜のカラダのことは俺が一番知ってるからな。」

射貫くような瞳で上から見下ろしそう言い切った彼に抵抗する余裕など1ミリもないはずなのに


『で、でも、このベッド・・・』

「使ってないんじゃない?まだ昼間だし。」


無駄な抵抗をした私は顎をクイッと捕まれ


『・・・・・・・』

「じゃあ、決まりだな。」



甘いあまいその囁きに私が自分から目を閉じた。