ラヴシークレットルーム ~日詠医師の溺愛クリスマスイヴは・・・





「お言葉ですが。」

「僕にとってあなたの代わりになれる警備員さんはいません。」

ナオフミさんが背後から声をかけても、それでもまだ警備員さんは背を向けたままで。


「そんなことないさ。もっときっちり仕事できるヤツはいくらでもいるさ。俺ももうこんな年だし。」

「あの時、あなたが隣に居て下さったから、僕は立っていられたんです。“お父さんの分まで大切な人を守れるような人になれ。”・・あなたのその声を聴いたから。」

「・・・・・・・」

「それに、僕の担当している患者さんや妊婦さん達も、藤永さんに励まされた人はいっぱいいます。」

「知ってるのか?俺の名前。」


明らかに驚いた声を上げながら藤永さんという名の警備員さんは振り返った。



「ええ、妊婦さん達から直接聞かされていますから。藤永さんが“大丈夫だぞ、赤ちゃん、頑張っているからな”って病院玄関から診察室まで付き添ってくれたから、主人がいなくても心強かったですって、何度耳にしたことか。」

「自分はただ・・・警備員としてするべきことをしているだけさ。」

「きっと患者さんに寄り添おうという気持ちを常に持っていらっしゃる藤永さんじゃなきゃできない仕事なんだと思います。」

「・・・・買い被りすぎだろ?」

「親父がこの世を去った後、僕の患者さんと向き合う手本になっているのは、あの時隣に居てくれたあなたですから。」



お父さん、そしてお母さん

今日、私はサプライズで
ナオフミさんから、
ダイスキな産科病棟の皆さんから
そして目の前にいる藤永さんからも
心がじわじわと温まるクリスマスプレゼントを頂きました


でも、サンタさんは私だけにプレゼントを与えてくれたのではなく


「スキルアップハッピーロード、ふたりできっちり踏みしめてくれよ。」

「これからもずっと傍で見守っていて下さい。」

「ああ、君らのせいで、これでまた俺はこの仕事からの引退時を逃したようだ。」




目の前にいるこのふたり
ナオフミさんと藤永さんにもちゃんと用意してくれていたんですね

お互いの心の中に長い間居続けた存在に再会できるという
ふたりにとって大切なクリスマスプレゼントを・・・