ラヴシークレットルーム ~日詠医師の溺愛クリスマスイヴは・・・




でも、なんでだろう?
さっき彼が言ってくれた“ありがとう”からもたらされるのは
ナオフミさんが私から遠ざかっていくような感覚のように思えて仕方がない


まさか、この後、私
“さよなら”を言われるんじゃないよね?


そんなの、いや・・・



『ダイスキなのに・・・』

「・・・・・・・」


ナオフミさんは黙ったままこっちをじっと見つめ、私の頬を両手で包んだ。
そして何かを暗示するような彼の小さな微笑みせいで
私は涙を堪えられなかった。



「ダイスキか・・・ありがとう。」


やっぱりまた、ありがとう・・なんだね
でもこんなに幸せだから、私、受け入れられない


『そんな・・・そんな・・・さよならなんて』

「・・・・・・・」



今日、何度目なんだろう?

私が涙をこぼして
それをナオフミさんが親指で拭ってくれるのは・・・



「バカだな・・・さよなら・・なんて。」

『・・・・・・・?』


苦笑いを浮かべたナオフミさんの顔を呆然と眺めていた私に



「俺のことをスキになってくれてありがとう」

『・・・あ、ありが・・とう・・・?』

「そう言いたかっただけだ。」



彼は優しい笑顔でそう言ってくれた。