ラヴシークレットルーム ~日詠医師の溺愛クリスマスイヴは・・・



それに、悩んで潰れそうだった後輩医師の美咲さんのフォローをするために一緒に滞在していた浜松から急遽、名古屋に戻ることになった彼を浜松駅の新幹線ホームで見送った時。
一緒にいたいという自分の気持ちを押し殺して彼の背中を押したその時の私とは違う

今までのいろいろな経験がナオフミさんと私の夫婦の絆を強くしてくれて、彼との物理的なすれ違いに負けない自信がある


だから、以前の私のように
自分の気持ちを押し殺して彼の背中を押してあげるのではなく

『青島みかん大福・・・食べたいです。』

心の底から力強く彼の背中を押してあげられる


そんな自分になれることを自分自身で信じてあげたい




「ついてこれる自信があるんだな・・俺に。」


そしてそんな彼に
かけがえのないパートナーであると
いつか認められたい

そう思えるの・・・・・



『どこまでもナオフミさんについて行けたらいいなって思ってる・・・・』

「思ってる?」

『ついて行きます!!!それに祐希も仕事しているナオフミさんのこともダイスキみたいだし。』

「伶菜がそう言ってくれると・・・やれる気がするかもな。」



今度はナオフミさんと私の間で交わされるヒソヒソ話を

「ほ~う。どうやらまとまったみたいだね。」

目の前にいる中川院長が聞いていないわけがなく・・・



「辞令。日詠尚史殿。平成30年1月1日付で貴殿を名古屋南桜総合病院産婦人科産科部門部長に任命する。」


ちゃっかり準備されていたらしい正式な辞令が
勝ち誇った笑みを浮かべた中川院長から彼に手渡された。