ラヴシークレットルーム ~日詠医師の溺愛クリスマスイヴは・・・




そういえば結婚式、正式に挙げてなかったな
浜松のホテルのチャペルはナオフミさんとふたりきりだった

あの時はあれで本当に凄く幸せだったけれど
こんな風にダイスキな人達の前で挙式できるなんて夢みたい


クリスマスイブだからかな?

もしそうなら
ナオフミさんからの
そして
皆さんからの温かい心のこもったクリスマスプレゼント

本当に嬉しい



「こんな格好をしていますが、まあ、人前結婚式なので、形式にとらわれず、進めてまいります。では、早速。」

白髪混じりで某フライドチキン屋さんの有名なおじさんに似ている中川院長からナオフミさんに1枚の紙が渡された。


「伶菜さんはサプライズなので、コレは日詠クンに。」

「僕にとってもほとんどがサプライズですけど・・コレを読み上げろということですか?」

「そういうことだね。」


溜息混じりにそうこぼしたナオフミさんに、中川院長は一切動じることなくそう返事した。



「・・・わかりました。じゃあ、伶菜、コレ、持ってて。」

『あっ、ハイ。でも。』


諦めたように中川院長に応じたナオフミさんは、たった今、中川院長から読み上げるように手渡された用紙をなぜか私に渡してきた。


「いいから、持ってて。」

『あっ、ハイ・・・』


そう言った彼は背筋を伸ばして目を閉じ、しばらく黙ったままでいた。
多分緊張しているのかなと思いながら、手渡された用紙に目を通した。


【本日 私たち二人は 皆様の前でお誓い致します。幸せな時も、困難な時も、富める時も、貧しき時も、病める時も、健やかなる時も、死がふたりを分かつまで愛し、慈しみ、貞節を守ることをここに誓います。】

*英国のウイリアム王子みたいにカッコよく!


どこかで聴いたことのある文面だと思ったら
確か、随分前にインターネットのニュース記事で読んだ英国のウイリアム王子とキャサリン妃が結婚式で誓った言葉だったような気がする