放課後、先生と秘密の時間。


「え、先生今、私にドキドキしてるって言いました!?聞き間違い!?」


「ちょ、落ち着け。ちゃんと言ったぞ。お前にドキドキしてるって。さっき自分でも言ってたじゃないか」


「そう、ですけど…………先生から言ったことが信じられなくて………」



もごもごと口を動かすけどどう言ったらいいかわからない。


先生はどうして私を困らせるようなことを言ってくるんだろう………。



「それは………私のことが、好きってことですか?」



見上げるようにして先生を見つめる。


完全に作業する手が止まっているけど気にしない。だってそれどころじゃないもん。


どうか、そうでありますように。


私の恋が………実りますように。


贅沢な望みだってわかってるけどそう願わずにはいられない。



「好き………です」


「……………!」



先生は見たことないくらい顔を真っ赤に染めて私を見ている。