辛辣と罵倒 〜混ざり合う色〜

彼氏視点に戻ります。

AM 1:00

 ガチャ。


 「あ  おかえり 遅かったね」  

  僕はそう彼女に声をかける。


 「まだ起きてたの。 早く寝ればよかったのに」

 「今日は君の好きな和食を作ってみたんだ 楽しみにしててね」

  彼女は何も言わず、洗面所へと歩き出した。

  僕は楽しみに彼女との食事を待っていた。

 「美味しくない というか普通にまずいんだけど」


  不意にそんな言葉をかけられ、僕は固まった。


 「そこまで美味しくなかった?」 

  恐る恐るきくと、


 「味付けも、彩もどの観点から見ても0点だね 
  時間無駄にしたわ
  そんなに手を怪我して作ってもこれなんて、
  君の才能もたかが知れてるね
  もう寝るわ 
  これに懲りたらもう料理をしようなんて思わない方が身のためじゃない?」


 そこまで辛辣な言葉は想像もしていなかった。
 
 初めてここまでの敗北感、虚しさ、虚無感を感じた。