それからも、ずっと同じような感じで付き合いは続いていた。

 バレンタインデーになり、手作りのガトーショコラとブレスレットを渡した。
「ありがとう。」
「隼人くん、甘いの苦手だから、苦めにした。どうかな?」
「うん、大丈夫。ありがとう。」
「よかった。ブレスレットも気が向いたらつけてね。」
「つけてくれる?」
「うん。」
つけた。そのまま手を引かれ、キスした。

 ホワイトデーになった。
「バレンタインのお返し。」
箱を渡された。
「何?」
「開けて。」

「すごく軽いなんだろう。」
開けた途端、
「わーーーーーー。」
とびっくりした。

そう、びっくり箱だった。
隼人くんは大笑い。
「心臓、出るかと思ったわ。」
「ちょーウケる。大成功。」
「もう。」
笑いが止まらないようだった。