その翔哉くんの姿勢は、わたしを擁護してくれているみたいで泣きそうになった。
「それは……」
学級委員も、その言葉に言い返すことができない。
「そいつがやればいいんじゃねーの?」
翔哉くんは一瞬、希美ちゃんを見た気がした。
きっと希美ちゃんが、部活動に入っていないことを知っていたから。
「……」
言葉を詰まらせた希美ちゃんが、わたしの方をちらっと確認する。
どうしよう。
希美ちゃんが困ってる。
ただ、困っているのがクラス委員にされるかもしれないからなのか。
それとも、わたしを助けられないからなのかはわからない。


